CCCアートラボによる≪Might Be Classics≫プロジェクト第2弾、都市やコミュニティと対話する現代美術家・光岡幸一による個展「魂心の一撃」を11月2日(木)より開催
CCCアートラボ
渋谷広域圏においてにぎわいをつくることをめざし取り組みが始まった「まちづくり協定」。その一環としてCCCアートラボが≪Might Be Classics≫プロジェクトを企画しました。6月に続く第2弾では現代美術家・光岡幸一個展「魂心の一撃」を、2023年11月2日(木)~11月13日(月)の期間開催します。作品発表の期間中には、今回も作家とゲストによるトークショーと、DJによるパーティなどの関連イベントを2回にわたって開催します。
概要
予感と直感を手がかりに、観察と対話によって場所の特性を見出して作品に取り込みつつ、自らも地域の人やものと関わりながら制作を行ってきた光岡幸一。これまで多摩川の河川敷に私設のアートセンターを創設し、企画維持管理を行うプロジェクト「TAMA ART CENTER」や、渋谷の地下に湧く自然水をギャラリー内に招き入れるインスタレーション「もしもといつも」などを行ってきました。そんな光岡が数年前からライフワークのように行っているのが、テープを使って街に文字を書く行為です。書かれた文字は写真に残された後、即座に剥がされます。作品として写真で完成形を見るとき、それはどこか現実を超えた存在のようにも感じられます。今回公開となる新作は、渋谷の会場(SACS)を大胆に使った企みとなります。
アーティスト・ステートメント
近所の道端に、ずっと放置されている2つの棚がある。その棚は、コルクボードにシートが貼られているシンプルな3段タイプの物で(よくIKEAやニトリで安く売っている様なあの感じの)茶色いやつと白いやつが1つずつ並んで置かれている。きっと誰かが捨てていったのだ。
この棚の事が気になっている。
ちょうど家から駅までの間にあるので通る度についつい見てしまう。
たまに缶チューハイの空き缶が置かれていたり、弁当の空きガラが置かれたりして変化があるとちょっとうれしくなったりし、そんな感じで半年ほど経った。雨風にさらされ続けた棚はどんどん風化していき、ついに白い方の棚が崩れてしまった。その2週間後、茶色い棚も崩れてしまった。これからどうなっていくんだろうか。
その棚たちは割と人通りの多い道に居たのだが、何人がそれに気を留めていたのだろう。
この街でその棚について一緒に喋れる人はいるのだろうか。もしかしたら自分だけが見ていたのかもしれない。かといって何故自分がその棚の事が気になっているのかも正直よく分からない。
そういうよく分からないものというか、あってもなくてもいい様な物が街にはなるべくたくさんあって欲しい。そしてそれを面白がっていきたい。(*この話は今回の展示にあまり関係ありませんのでどうぞお気軽に。)
光岡幸一
プロフィール
光岡幸一(みつおか こういち)
名前は、字がすべて左右対称になる様にと祖父がつけてくれて、読みは母が考えてくれた。(ゆきかずになる可能性もあった。)宇多田ヒカルのPVを作りたいという、ただその一心で美大を目指し、唯一受かった建築科に入学し、いろいろあって今は美術家を名乗っている。矢野顕子が歌うみたいに、ランジャタイが漫才をするみたいに、自分も何かをつくっていきたい。一番最初に縄文土器をつくった人はどんな人だったんだろうか?
期間中にトークセッション&DJイベントを開催します
会期中、会場にて2回のイベントを開催します。お申込み方法など最新情報につきましては下記のURLからご確認ください。公式Instagramより、随時情報発信いたします。
Instagram|https://www.instagram.com/mightbeclassics/
▼11月2日(木)
19:00~20:00 トークセッション「寝そびれ人間」ゲスト:DIEGO × 光岡幸一
20:00~22:00 DJイベント Lil Mofo、NEWきんぎん
Lil Mofo
東京を拠点に国内外の様々なローカル・ベニューでプレイし、レゲエを軸にした愛情深い選曲で音楽好き・夜遊び好きの心を掴むDJ/セレクター。ロンドンのインターネット・ラジオ局「NTS Radio」で3年、その後リヨンのインターネット・ラジオ局「LYL Radio」を2年ホストし、「Rinse FM」、「Worldwide FM」、「RA Podcast」など数多くのラジオやポッドキャストにDJミックスを提供。〈Black Smoker〉、〈The Trilogy Tapes〉、〈Set Fire To Me〉、〈Do You Have Peace?〉、〈ZZZEN〉、〈Palace Skateboards〉からDJミックス作品をリリース。新宿OPENにてOG Militant Bと「RAGGATRON」を共催。
https://soundcloud.com/lil-mofo-business
NEWきんぎん
姉きん、妹ぎんによる双子ユニットDJ。青山界隈のクラブや渋谷のレコ屋、池袋で映写技師などの経験を経て2000年代後半辺り?からDJをスタート。BASEやJUNGLEやゲットー系を中心にとっ散らかった下品なALLMIX-B2Bスタイル。現在は原宿bonoboを主体に様々なハコで活動中。
▼11月8日(水)
19:00~20:00 トークセッション「ぽつねんwatcher」ゲスト:xiangyu × 光岡幸一
20:00~22:00 DJイベント 1-DRINK、サモハンキンポー
xiangyu
2018年9月からライブ活動開始。 日本の女性ソロアーティスト。読み方はシャンユー。 名前は本名が由来となっている。Gqom(ゴム)をベースにした楽曲でミステリアスなミュージックビデオも公開中。2019年、5月22日に初のEP『はじめての○○図鑑』をリリース。23年5月3日にはgimgigamをサウンドプロデュースに迎え新曲「入れ歯」をリリース。また、音楽のみならずxiangyuとファッションブランドPERMINUTEのデザイナー半澤慶樹で主宰する川のごみから衣装を創作するプロジェクト“RIVERSIDE STORY”を立ち上げ、渋谷川編と題し2022年9月に初の個展を恵比寿KATAにて開催。2022年7月に上映の映画『ほとぼりメルトサウンズ』では、xiangyu自身が主演・主題歌を担当した。また、同年11月には初の書籍「ときどき寿」を小学館から発売している。
1-DRINK
90年代初頭、ヒップホップ・グループ「キミドリ」で活動後DJを開始。様々なエレクトロニック・ミュージックの境界を彷徨いながら、ときどき街の片隅をにぎわせている。
https://soundcloud.com/1-drink
サモハンキンポー
オルタナティブ・ダンスミュージック・レーベルMAD LOVE Records、出版レーベル焚書舎主催。ソウル・バンド思い出野郎Aチーム所属。 福生の米軍ハウス「バナナハウス」を中心に、庭先から映画館までイレギュラーな空間を見つけては無国籍パーティBANANA HAOUSE PARTYを不定期開催しつつ、”エキゾチックでサイケデリック”をテーマに大小問わず数々のパーティーにDJとして出演、夜の夢を詮索中。
展覧会情報
Might Be Classics#2 光岡幸一個展『魂心の一撃』
会期|2023年11月2日(木)~11月13日(月)
会場|SACS(東京都渋谷区桜丘町16−12 桜丘フロントビル 1階)
時間|12:00~20:00
入場|無料
企画制作|CCCアートラボ
※イベント詳細につきましては下記URLよりご確認ください。
Instagram|https://www.instagram.com/mightbeclassics/
≪Might Be Classics≫ とは
東京、渋谷の「これまで」を見つめ、「これから」を見据え、
明日からの生活へ示唆を与えてくれる。
その示唆の先にあるものが、100年後の定番や常識、
あるいは伝統かもしれない。
そんな気になるアート、そういうのもアート、
というプロジェクトです。
「まちづくり協定」とは
詳細はプレスリリースをご覧ください。
https://www.ccc.co.jp/news/2023/20230530_002524.html