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“Laundry”2023/dye,used clothes on styrofoam/w1167,h910,d60(mm)

【銀座 蔦屋書店】谷敷謙の個展「Boundary Laundry」を7月15日(土)より開催。古着を素材に伝統的な技法を用いて制作した新作を発表。

運営店舗

銀座 蔦屋書店(東京都中央区 GINZA SIX 6F)では、アーティスト谷敷謙による個展「Boundary Laundry」を店内アートスペースFOAM CONTEMPORARYにて、2023年7月15日(土)~8月2日(水)の期間に開催します。
東京オリンピックのスケートボードメダリスト中山楓奈選手をモチーフにした作品では、チャリティー企画を実施します。

特集ページ|https://store.tsite.jp/ginza/blog/art/34580-1242170630.html

概要

谷敷謙は1983年東京に生まれ、幼少期をアメリカのカリフォルニア州サンディエゴで過ごしました。帰国後服飾を学んだ彼は20代のキャリアの大半をアパレルシーンで過ごしながら、アーティストとしてのキャリアをスタートさせます。多種多様な出自、文化背景を持った人々に囲まれた幼少期の経験、そして衣類が人々の生活や人生にもたらす影響を知ったことが、現在の谷敷の創作活動にも大きな影響を与えています。谷敷の絵画制作のプロセスの根底には、「語り継ぐ」という営みがあります。「人生の抜け殻」として収集した、誰かの記憶や匂いの染みついた衣類を素材として扱い、持ち主の人物像を解釈するところから制作がスタートします。幼い子供の厄除けの祭具であるひな人形の制作方法として使われる木目込みという技法を用いており、「未来を想う/願う」ための人形制作のテクニックを、「想われた/願われた未来」のさらにその先へ渡すためのモニュメンタルな絵画技法へと昇華させています。

本展は、Boundary(境界)なくフラットな世界を描きたいという谷敷の想いから「Boundary Laundry」と題されました。作品に描かれる多種多様な人物は均等な要素として扱われています。そこには、幼少期にアメリカで目の当たりにした、あらゆる人種あるいは文化が混和した社会のあり様が奥底に横たわっています。Laundryは、混成性のたとえとして絵画上に現れます。

本展では、東京オリンピックのスケートボードメダリストで、谷敷とも親交のある中山楓奈(ふうな)選手をモチーフにした作品を含む新作約20点を発表します。衣服が持つ、誰でもない個人の記憶や匂い、体温を伝統的な技法でアート作品として取り込んだ、谷敷独自の作品世界をお楽しみください。

“ARE”#43 2023/dye,used clothes on styrofoam/w910,h727,d60(mm)

“ARE”#43 2023/dye,used clothes on styrofoam/w910,h727,d60(mm)

展示に寄せて

時代(ERA)

流れ(FLOW)

繋がり(CONNECT)

自己形成の成り立ちの中で、人から受ける影響力は計り知れない。

親や友達などの近い関係だったり、本やYOUTUBEなどの遠い関係だったり、距離を関係せずに自分の中に変化や感動を起こしてくれるのはいつも他人だった。

大きな時代のうねりの中、洗われ、すすがれながらも奇跡なようなこの時代の瞬間(今)の繋がりの一端になれたらと願掛けして制作しました。

谷敷 謙

販売について

展示作品は、会場にて7月15日(土)11時より販売します。

※作品はプレセールスの状況により、会期開始前に販売が終了することがあります。

<東京オリンピック、スケートボードメダリストの中山楓奈(ふうな)選手モチーフ作品について>

中山選手モチーフの作品は、チャリティー企画として販売額の50%を中山選手の活動支援のために寄付されます。

販売方法|店頭およびアートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」での販売を実施。

販売期間|7月15日(土)11:00~8月2日(水)19:00

詳細ページ|https://oil.bijutsutecho.com/special/228

※オンラインは一部作品のみの受付となります。

アーティストプロフィール

谷敷謙/Ken Yashiki

1983年 東京都生まれ

1983年~1990年 アメリカ/カリフォルニア州/ サンディエゴ

1990年~1996年 日本/東京

1996年~1999年 シンガポール

2003年~2009年 杉野服飾大学/アートファブリック/卒業

<受賞>

2021年9月 神奈川県美術展 工芸 大賞

2020年9月 SICF21 オーディエンス賞&ワコールスタディホール京都奨励賞

2020年2月 FACE 2020 損保ジャパン興亜美術賞 入選

2019年6月 ART OLYMPIA 2019 優秀賞

2019年3月 第54回 昭和会展 ニューヨーク賞

2019年3月 第54回 昭和会展 東京海上日動賞

2019年1月 第1回 タガワアートビエンナーレ 佳作賞

2018年9月 第25回 ユザワヤ創作大賞展 グランプリ

2007年12月 JFW JAPAN CREATION TEXTILE CONTEST 2008 新人賞

<個展>

2023年5月 「to be continued」(ART Kapsel Plus/東京)

2022年9月  「FLOW & CONNECT」(HIRO OKAMOTO Art Gallery/東京)

2021年9月 「-‘touch point’-」(京都ワコールスタディーホール/京都)

2021年8月 「-‘PAUSE’-」(渋谷リビング/東京)

<展示>

2023年3月 VINNS Gallery Spring Group Show(台湾)

2022年7月 laveronica gallery TALKING ALL DAY(Spain)

2022年4月 Speak FOR / NOT GALLERY(東京)

2022年4月~5月 Art in Tokyo YNK(東京)

2022年3月 -ALL Blue-(新宿伊勢丹/東京)

2022年3月 渋谷ファッションウィーク2022 -THE NOW THE NEW THNE NEXT-(東京)

2022年2月 ニュースター達の美術展2022(阪急梅田/大阪)

2021年10月 -’certainly you exist’ -(新宿伊勢丹/東京)

2021年9月 alfrex -’Re MARENCO’ -(新宿伊勢丹/東京)

2021年9月 -’section’-(spiral hall 表参道/東京)

2021年1月 UNIQLO TOKYO -intersection of UNIQUE CLOTHING WAREHOUSE-(東京)

展覧会詳細

谷敷謙 個展「Boundary Laundry」

会期|2023年7月15日(土)~8月2日(水)※終了⽇は変更になる場合があります。

時間|11:00~19:00

定休日|月曜日

会場|FOAM CONTEMPORARY

入場|無料

主催|銀座 蔦屋書店

お問い合わせ|03-3575-7755(営業時間内) / info.ginza@ccc.co.jp

特集ページ|https://store.tsite.jp/ginza/blog/art/34580-1242170630.html

“four in hand”#1 2023/dye,used clothes on styrofoam/w910,h727,d60(mm)

“four in hand”#1 2023/dye,used clothes on styrofoam/w910,h727,d60(mm)

FOAM CONTEMPORARY

柔軟な企画内容をイメージする<液体(LIQUID)>と、従来のホワイトキューブとしての設備を完備した空間<個体(SOLID)>を掛け合わせ、中間的な様態“FOAM”という名のもと、⽇本のアートシーンを多⾓的に映し出す表現空間。

ロゴの最初の“O”は、泡をイメージさせるようにあえて形を崩しています。それは、⽇々変化していく現代のアートシーンそのものを表現しながら、アーティストの⾃由で柔軟な無限に存在する表現のイメージを表しています。

時代のアクチュアリティーに寄り添いながら、ライフサイクルを超えたところにあるアートの価値や醍醐味を探求、醸成する表現空間として、キャリアや年齢を問わず注⽬すべき様々なアーティストを紹介していきます。

Instagram|https://www.instagram.com/foamcontemporary/

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