【銀座 蔦屋書店】陶を素材に、森にうごめくいのちのかたちを造形。現代陶芸作家・中井川由季作品展を12月4日(土)より開催。
運営店舗
銀座 蔦屋書店(東京都 中央区 GINZA SIX6F)は、1980年代後半より活躍し、国内外の多くの美術館にコレクションされる現代陶芸作家・中井川由季の作品展を開催いたします。期間は12月4日(土)~12月25日(土)。
概要
伝統的な形式や概念にとらわれず多様化し、多彩な作風があふれる日本の現代陶芸。国内外の美術館で展覧会が開催され、世界中のコレクターを魅了し続けています。
今回、銀座 蔦屋書店が紹介するのは、現代陶芸の世界で1980年代後半より前衛的な作品制作を行ってきた作家・中井川由季です。
本展では、中井川作品のアイコニックともいえる、森にうごめくいのちのかたちを造形した陶芸作品10点が並びます。
土をこね、焼きしめて生成される陶は、古来から器を中心に用いられてきましたが、中井川は、その素材で制作した複数のパーツを組み合わせた、大型の作品を中心に発表してきました。クヌギ林の庭にうごめく生き物たちの、美しくグロテスクな形の発見が作品を作る動機となると言う中井川。少しずつ表情が異なるいくつかの形を並べ、積み重ねることで構成される作品は、まるで命を宿した生き物のような不思議な存在感に満ちています。
中井川由季がかたちづくるいのちのかたちを、ぜひ会場にてご覧ください。
特集ページ|https://store.tsite.jp/ginza/blog/art/23711-1700591130.html
アーティスト・ステイトメント
「食べるも 食べられるもこの世界では同じこと、森全体がひとつの生命だから」風の谷のナウシカ(宮崎駿)に出てくる言葉です。隠されていた幕が上がったように、ウイルスの出現によって、深淵な「地球という森」の姿が眼前に顕われました。森(自然)は、人々に惜しみなく恵みを与える代わりに容赦のない剥奪もある、そんな事を考えさせられる日々です。
私は、クヌギ林の山に長年暮らして来ました。林の中では多様で奇妙な生き物が密やかに蠢いています。美しく、グロテスクな形の新たな発見は作品を作る動機になります。人と違う存在があり、社会と違う世界が傍で更新している場は、深く探る眼を育て、作る仕事を長年支えているのだと感じています。
中井川由季
2021年10月
アーティスト・プロフィール
中井川 由季 Nakaigawa Yuki
1960 茨城県に生まれる
1986 多摩美術大学大学院修士課程美術研究科修了
1990 第二回国際陶磁器展美濃 ’89 審査員特別賞(多治見市特別展覧会場、岐阜)
1997 第2回雨引の里と彫刻(茨城、桜川市) 99, 01, 03, 06, 08, 11, 13, 15出品
2011 アーティストファイル-現代の作家たち- 2011(国立新美術館、東京)
2014 ブラック & ホワイト(JOAN B MIRVISS LTD、ニューヨーク、アメリカ)
他 個展多数
企画担当者コメント
日本の現代陶芸は、他国と比較しても独自の進化を遂げ、世界から注目を集めてきました。中井川由季は、多摩美術大学にてその潮流の中で主導的な役割を果たした中村錦平の指導を受け、1980年代後半より現在まで前衛陶芸を手掛ける作家として活躍しています。彼女の作品を端緒として、現代陶芸のさらなる魅力を発見できるすばらしい機会となっております。ぜひ本展を通して、その魅力をご堪能ください。(日本文化コンシェルジュ 佐藤)
作品販売について
銀座 蔦屋書店店頭、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」にて販売。
12月4日(土)12時より販売開始
特集ページ|https://store.tsite.jp/ginza/blog/art/23711-1700591130.html
展覧会詳細
中井川由季作品展
期間| 12月4日(土)~12月25日(土)
時間|10:30~22:30 ※12月4日(土)は12:00〜22:30、12月25日(土)は10:30〜18:00の開催
会場|銀座 蔦屋書店 インフォーメーションカウンター前スペース
入場|無料
主催|銀座 蔦屋書店
お問い合わせ|03-3575-7755(営業時間内)/info.ginza@ccc.co.jp