藤田嗣治やユトリロなどフランスから直輸入した稀少な版画作品を提案するフェア「パリを中心に活躍した画家の版画作品展」をアートショップNADiff modernにて開催。
運営店舗
アートショップNADiff modern(東京都・渋⾕区)では7⽉10⽇から開催される『Bunkamura ドゥ マゴ パリ祭2021』にあわせ、フランスの⼯房で制作された珠⽟の版画作品20点を中⼼としたフェア「パリを中心に活躍した画家の版画作品展」を開催します。19世紀後半から20世紀初頭のパリに集った芸術家たちの、リトグラフ、エッチングを中心とした版画作品を集め提案いたします。(展⽰期間|7⽉10日~9月6日)*期間中作品の入れ替えがございます。
※NADiffはCCCアートラボが運営する、書籍やアートプロダクトを取り扱うアートショップです。
・概要
今回、フランス・パリから直輸⼊した版画作品を展⽰販売いたします。刷りの美しさ、線の表現など、版画作品ならではの魅⼒を提案します。
1920年代、パリの中心地モンパルナスでは、世界中からやってきた芸術家たちや⽂学者、⾳楽家たちがカフェに集って夜ごと芸術談義が繰り広げられました。⽇本から1913年にパリにやってきた藤⽥嗣治も、この地を舞台に創作活動を謳歌し、新しい芸術を生みだしました。
Bunkamura内にあるアートショップNADiff modernの店内にこれらの版画作品を展⽰し、パリを舞台にした映画や小説に登場するさまざまな食や文化、音楽、アートなどをとりあげ数多くご紹介致します。芸術家や⽂学者が集った当時のパリを伝える美しい版画作品と書籍を存分に楽しんでいただけるフェアとなっております。是⾮お楽しみください。
・作品のご紹介
モーリス・ユトリロ
『霊感の村』《バスティーユの洗濯屋》
1950年,ポショワール,31.2×25.7cm,ed.550,版上サイン
モーリス・ユトリロ『霊感の村』は、ユトリロの研究家でもあるジャン・ヴェルテスのテキストにより、第1次⼤戦後の1920年から30年間におよぶモンマルトルの⼈間模様、⽣活史が綴られた年代記として刊行された。本書にはユトリロの12点のグァッシュ作品を基にした、ポショワール(Pochoir仏:切り抜いたステンシルを⽤いて彩⾊する技法)の技法で制作された版画が収録されている。展示作品《バスティーユの洗濯屋》は、その一葉。モンマルトルの街角を明るい色彩で描いた作品が、ポショワールならではの優しく柔らかな質感で表現されている。
オーブリー・ビアズリー
『髪盗み』《御座船》
1896年,ラインブロック(凸版エッチング),20.2×13.7cm
詩⼈アレキサンダー・ポープの詩集『髪盗み』に、若くして亡くなった英国世紀末象徴派の⻤才ビアズリーが描いた約10点の作品を収録し、後年作られた『髪盗み』は1896年に刊⾏された。展⽰作品《御座船》はその一葉。ビアズリーが描いたインク・デッサンを基にラインブロックで制作されています。完成した挿絵を⾒た画家ホイッスラーはビアズリーを絶賛し、『アーサー王の死』、『サロメ』に続く傑作が誕⽣したと言われている。
ポール・デルヴォー
《ダンス》
1969年,リトグラフ,Mira Jacob 38,ed.75,30.5×23.5cm,鉛筆サイン
アンソール、クノップフ、マグリットとともに、ベルギーを代表する世界的巨匠ポール・デルヴォー。デルヴォーの版画作品は、制作量は少ないが油彩とは異なる魅力を持つ優れた作品が生み出された。本作《ダンス》は明快なデッサンと細部描写を特⾊とし、たたずむ神秘と幻想の世界は妖しい⽢美なデルヴォー独⾃の芸術を形成している。
藤⽥嗣治/レオナール・フジタ
『小さな職業人たち』《風船売り》
1960年刊行,木口木版画,19×19cm,ed.261,版上サイン
『⼩さな職業⼈たち』は、M.ジュヌヴォワのテキストと藤⽥の⽊版画(21点)を挿画として刊⾏された。展⽰作品《風船売り》は、その⼀葉。版画の基になった多数の絵タイルは、藤⽥夫妻が1950年から住んでいたモンパルナスの家の壁を飾っていた。広い額と吊り気味の⽬が印象的な⼦供たちは、藤⽥⾃⾝が創作した愛する娘であり息⼦である。⼀⽣懸命に⼤⼈の職業に励む姿はユーモアと愛情に満ちて微笑ましい。⾵船売りは⼩銭の⼊ったバッグを⾸から下げている。
その他展示作品の詳細は特集ページにてご確認ください。
特集ページ|http://www.nadiff.com/?p=24249
・出品作家
藤⽥嗣治/レオナール・フジタ、モーリス・ユトリロ、G.モロー/F.ブラックモン、オディロン・ルドン、エルンスト・フックス、ルネ・マグリット、ポール・デルヴォー、ハンス・ベルメール、マルセル・アムスレール、アナピア・アントニーニ、オーブリー・ビアズリー(順不同)
・ご購入について
作品は店頭のみでの販売となります。お電話でのお問い合わせも受け付けております。
◆お問い合わせ|03-3477-9134 (※受付時間:10時~19時)
・『Bunkamura ドゥ マゴ パリ祭2021』
7月14日のフランス建国記念日は「パリ祭」とも呼ばれ、フランス全体がお祭りムードに包まれます。そのイベントに合わせ東急Bunkamuraでは『Bunkamura ドゥ マゴ パリ祭』を開催します。B1カフェレストラン「ドゥ マゴ パリ」のテラスを中心に、Bunkamura館内がフランス雑貨の販売、フランスに関連する食や音楽などで彩られる、「フランス文化を愛するお客様が集まる夏の恒例イベント」です。
開催期間|7月10日(土)~18日(日)
主催|Bunkamura
『Bunkamura ドゥ マゴ パリ祭2021』特集ページ:https://www.bunkamura.co.jp/sp/parisai2021
・フェア詳細
パリを中心に活躍した画家の版画作品展
期間|2021年7⽉10⽇-9⽉6⽇
会場|東急Bunkamura内 NADiff modern 店内
⼊場|無料
主催|株式会社ニューアートディフュージョン
協⼒|ART JEAN VENDOME
お問い合わせ|電話03-3477-9134
※今後の国・地方自治体から休業要請内容の変更等があった場合、それに準じてフェアの期間なども変更になる可能性がございます。変更がある場合は、NADiff modernの公式SNSにてお知らせいたしますので、あらかじめご了承ください。