作品集『空気に生まれかわる』
書籍・プロダクト 企画開発
現実と夢が混在した懐かしさを呼ぶ風景を描く画家・工藤麻紀子。平塚市美術館での個展開催に合わせ、直近10年の制作活動を収めた作品集『空気に生まれかわる』を刊行。
工藤麻紀子は、2002年に女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻卒業し、現在は神奈川県を拠点に活動する画家です。現実と夢が混在した懐かしさを呼ぶ風景画を描き、国内外で多くのファンを持っています。
国内美術館では自身初となる大型個展「花が咲いて存在に気が付くみたいな」を、平塚市美術館にて7月9日(土)より開催。また同時期に、小山登美夫ギャラリー天王洲の個展でも新作を発表するなど、この夏、じっくり作品を見ておきたい注目の作家のひとりです。
2012年に発売された初の作品集『まわってる』(小山登美夫ギャラリー・刊)から10年。今回刊行する作品集『空気に生まれかわる』では、最新作から制作年をさかのぼり、この10年の作品をペインティングを中心に約150点収録しています。工藤の持ち味である大胆な色使いや構図も、ページを追っていくにつれその変化をたどることができ、彼女の作家としてのさらなる飛躍を記録した一冊とも言えるつくりになっています。
また、工藤本人の執筆による作品解説ライナーノーツは必読です。作品に付けられたタイトルの数々からうかがえる独特のワードセンス、優しさと鋭さに満ちた視点、そしてそこから見えてくる作品世界を堪能できる貴重なテキストとなっています。
大型作品から小品まで約150点を収録。大型作品は大判でもディテールも楽しめるデザイン。工藤本人による解説に目を通しながら、作品が堪能できます。
プロフィール
工藤麻紀子(くどう・まきこ)
1978年青森県生まれ。2002年女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻卒業。現在は神奈川を拠点に活動。日常の生活の中で見逃しがちな、なにげない事柄を独特な感受性で受け止め、光と実際に見た風景と人物と感情などが合わさった、現実と心象風景の再構築としての鮮やかな夢のような世界観を描く。体が弱く孤独だった幼少期に置かれた自然環境や動物、小説や漫画、アニメ(特に宮﨑駿)、そして後期印象派に影響を受けたマティス、ボナール、ムンクなどに感銘を受けている。自身の作品について本人は「結局は光を描いているのかもしれない」と言う。
書籍情報
『空気に生まれかわる』
発行:カルチュア・コンビニエンス・クラブ
発売:美術出版社
価格:4,500 円+税
発売日:2022年7月8日(金)
仕様:160ページ、 A4 変型
ISBN:978-4-568-10548-3 C0070
ご購入はこちら:https://www.amazon.co.jp/dp/456810548X/