美術手帖 ✕ VOLVO ART PROJECT 第10弾
小田 尚稔『善悪のむこうがわ “Beyond Good and Evil”』
プロジェクトプランニング
場所:ボルボスタジオ青山
「美術手帖×VOLVO ART PROJECT」の第10弾として、劇作家・小田尚稔による新作劇『善悪のむこうがわ “Beyond Good and Evil”』を、2019年5月15日・16日・17日の3日間、ボルボ スタジオ 青山で公演を行いました。
小田はこれまで、哲学や文学のテクストを題材にしながら人間の価値観や存在のゆらぎを扱う作品を多く制作してきました。今作を制作時にも、物事に意味を与える絶対的な存在(或いは神と呼ばれる存在)について、そして一方で、全てを知ることはできない人間が『善い』と『悪い』の狭間で悩み問答することについてを問いとして持ったといいます。それは、ニーチェの著作『善悪の彼岸(Jenseits von Gut und Böse)』を踏まえて付けたという題名にも表れています。私達自身、日々生じる出来事の意味や目的を、全て知ることはできません。そのような中で私達は何を思い、考えることができるでしょうか。
公演では、ボルボ スタジオ 青山を車のある演劇空間に仕立てました。
■公演情報
『善悪のむこうがわ “Beyond Good and Evil”』
脚本・演出 小田尚稔 出演 板橋優里 伊藤拓 長沼航 音楽 藤澤禎英
■公演日時
1.2019年5月15日 19:00~20:00(開場18:30)
2.2019年5月16日 19:00~20:00(開場18:30)
3.2019年5月17日 19:00~20:00(開場18:30)
※5月15日の初回公演のあとには、出演者によるトークイベントを開催
【小田尚稔|Naotoshi Oda】
1986年生まれ。広島市出身。東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程修了。2015年より劇作活動を始める。主な演劇作品に「高架線」(原作:滝口悠生『高架線』)(2018年1月上演)、「悪について」“About evil” (2017年9月上演)、「是でいいのだ」“Es ist gut”(2016年10月初演)、「聖地巡礼」“Goto paradise!” (2017年2月初演) など。