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滅びの風 2021

【銀座 蔦屋書店】彫刻と陶芸の融合による、妖しい美しさをはらんだ女性像。美術家・村上仁美個展「浮生」を11月13日(土)より開催。

運営店舗

銀座 蔦屋書店は、美術家・村上仁美個展「浮生」を開催いたします。期間は11月13日(土)~12月3日(金)、インフォーメーションカウンター前スペースにて。

概要

村上仁美は、セラミックを用いた彫刻・うつわ作品を制作する美術家です。
本展では、村上作品のアイコニックともいえる、彫刻と陶芸の融合よって制作された女性像の彫刻作品9点が並びます。

村上がつくりだす女性像は、身体が欠けていたり、もしくは頭部、乳房などの身体の一部のみなど、どこかに「不在」の存在を感じさせます。さらには、陶磁器の「器」という本来的な役割や、宿命的な構造である空洞を隠すことなく、それさえも包含し、観るものの前に差し出します。そこには、村上独自の「女性」、また生命そのものについての追究が見て取れるのではないでしょうか。

いまにも動き出しそうな女性たちの肌には、草葉や蔓、 花、根などの植物や虫が這います。それは輝く生命の芽吹き、あるいは死をはらんだ儚い生の一時を表しているのかもしれません。
村上仁美がかたちづくる「浮生(はかないこの世)」をぜひ会場にてご体感ください。

特集ページ|https://store.tsite.jp/ginza/blog/art/23241-1713121104.html

泡沫の一碗 2019

泥濘 2018

アーティストステイトメント

過去も未来でさえも儚い幻でしかなく、泡沫の生命に執着することこそが苦悩の源であると言われています。しかし、頭ではわかっているはずの道理でも、腑に落ちた理解には私は未だ至っていません。出会いの喜びも別離の悲哀も、花一輪分さえ無かったことにしたくないと願わずにいられないからです。
 
美しい花の咲き朽ちていく様子に人の心と身体の移ろいやすさを重ね見る感受性を私たちは育んできました。腐り果ててなお花を背負わされた女の姿は痛ましいでしょうか。或いは安寧の在処に見えますか。
 
奪い与えられ生かされている命に意味があるとするならば、風雨に散らされようとする人の尊厳をいつか掬い上げる日の為なのかもしれないと土に向かう日々の中で考えます。その望みによって生じる苦しみならば、それは本当の幸いへの一足ずつだと信じています。
(村上仁美)
 

アーティスト・プロフィール

村上 仁美(むらかみ・ひとみ) 

1990年大阪府出身。2013年愛知県立芸術大学美術学部美術科彫刻専攻卒業、
2016年愛知県立瀬戸窯業高等学校セラミック陶芸専攻科卒業、2017年愛知県立芸術大学大学院美術研究科彫刻領域修了。
主な受賞に2013年愛知県立芸術大学彫刻専攻優秀学生賞受賞、同年公益財団法人堀科学芸術振興財団主催 第一回H/ASCA展最優秀賞受賞、同年株式会社アーバネットコーポレーション主催 第十三回立体アートコンペAAC2013最優秀賞受賞、2017年愛知県立芸術大学修了制作 優秀作品賞受賞など多数。 
2013年より個展、グループ展及び海外アートフェアにて作品発表。2020年村上仁美個展「Signals from far away.」他多数。
 

作品販売情報

銀座 蔦屋書店店頭・アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」にて11月13日(土)12時より販売開始。
特集ページ|https://store.tsite.jp/ginza/blog/art/23241-1713121104.html
 

イベント詳細

村上仁美個展「浮生」
期間|2021年11月13日(土)~12月3日(金)
会場|銀座 蔦屋書店 アートエディション前
入場|無料
主催|銀座 蔦屋書店
お問い合わせ|03-3575-7755(営業時間内)/info.ginza@ccc.co.jp
 

 

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