アーティスト・中島晴矢の初エッセイ集刊行記念展「オイル・オン・タウンスケープ」を6月9日(木)より開催。
運営店舗
6月11日(土)には、芥川賞受賞作家モブ・ノリオとのオンライントークも開催
現代美術、文筆、ラップなど、領域横断的な表現活動をするアーティスト・中島晴矢による展覧会「オイル・オン・タウンスケープ」を、6月9日(木)~6月26日(日)に開催。中島初となる同名のエッセイ集発売を記念し、同書に描き下ろされた油絵作品を展示します。彼独自の視点で映し出した東京の街の断片をご覧ください。NADiff Onlineでは5月26日(木)13時より、サイン本の予約受付を開始します。
概要
現代社会や都市が抱える問題を、現代美術の枠にとどまることなく、映像、パフォーマンス、立体作品の制作、記事執筆といった領域横断的な活動によって、風刺的に表現してきたアーティスト・中島晴矢。
このたび、中島初の書籍『オイル・オン・タウンスケープ』の、作中に描き下ろされた油絵を中心とした展示を行います。本書籍は、東京オリンピックの開催や、新型コロナウイルスのパンデミックによって、東京の街が急激な変化を伴った時期に執筆されました。作中ではかつて自身が潜在した町屋、渋谷、麻布といった東京の街の変わりゆく風景を、いくつもの時間軸を交差しながら記述。独学で画家を志し戦前の東京を描いた洋画家・長谷川利行の軌跡とも重ねあわせつつ、作者の街歩きが進行していきます。
中島は東京近郊のニュータウンを原風景とする出自から、東京や郊外の空間に自らの身体を介入させ、リアルな都市像を批評的にあぶりだす作品をこれまでも手掛けてきました。このエッセイや油絵作品においても、現在の東京の断片を独自の視点で提示しています。
販売情報
展示作品は、店頭・オンラインにて|2022年6月9日(木)13:00より販売。
オンラインでは「OIL by 美術手帖」にて販売いたします。
OIL by 美術手帖 https://oil.bijutsutecho.com/gallery/302
※作品はプレセールスの状況により会期開始前に販売が終了することがあります。
展覧会詳細
中島晴矢「オイル・オン・タウンスケープ」
期間|2022 年6月9日(木)~6月26日(日)
会場|NADiff a/p/a/r/t 地下1階 NADiff Gallery
入場|無料
主催|NADiff a/p/a/r/t
協力| 論創社
お問い合わせ|03-3446-4977(営業時間内)/nadiff_info@ccc.co.jp
営業日|木、金、土、日、祝
営業時間|13~19時
展覧会HP|http://www.nadiff.com/?p=27321
オンライントークイベント
中島晴矢氏と、氏が大きな影響を受け、『オイル・オン・タウンスケープ』文中にも登場し、本書の帯でもコメントを寄稿した作家、モブ・ノリオ氏によるトークイベントを開催いたします。
イベント名|中島晴矢 × モブ・ノリオ
先進的テレビ電話対談「言葉と出会い直すために」──『オイル・オン・タウンスケープ』単行本化記念
登壇者|中島晴矢(アーティスト)、モブ・ノリオ(芥川賞受賞作家)
開催日|2022年6月11日(土)19:00~21:00
開催方法|オンライン配信(zoom/ウェビナー)
参加費|1,100円(税込)
主催|NADiff a/p/a/r/t
協力|論創社
チケット販売期間|2022年6月30日(木)19:00 まで
アーカイブ視聴期間|2022年6月30日(木)23:59 まで
トークイベントの視聴方法については、下記のチケット購入ページにて詳細をご確認ください。
オンライントーク視聴+書籍セットご予約ページ http://www.nadiff-online.com/?pid=168386457
オンライントーク視聴ご予約ページ http://www.nadiff-online.com/?pid=168385881
※オンライントーク参加費と『オイル・オン・タウンスケープ』書籍をセット購入の場合、特別価格となります
※お支払いはクレジットカードのみ
※お支払完了後、メールにてご予約受付完了のお知らせをお送りいたします
書籍情報
書籍名|『オイル・オン・タウンスケープ』
著者名|中島晴矢
仕様|四六判/上製本/240頁
発売日|2022年6月初旬
発売元|論創社
価格|2,420円(税込)
※NADiff Onlineにて5月26日(木)13時より、サイン本予約受付開始(サイン本はなくなり次第終了)
ご予約| http://www.nadiff-online.com/?pid=168385345
プロフィール
中島晴矢(なかじま・はるや)
1989年神奈川県生まれ。法政大学文学部日本文学科卒業、美学校修了。
現代美術、文筆、ラップなど、インディペンデントとして多様な場やヒトと関わりながら領域横断的な活動を展開。現在、美学校「現代アートの勝手口」講師。
主な個展に「東京を鼻から吸って踊れ」(gallery αM, 2019-2020)、キュレーションに「SURVIBIA!!」(NEWTOWN, 2018)、グループ展に「TOKYO2021」(TODA BUILDING, 2019)、アルバムに「From Insect Cage」(Stag Beat, 2016)、単著に『オイル・オン・タウンスケープ』(論創社, 2022)など。
アーティストステートメント
拙著『オイル・オン・タウンスケープ』は、「街並みの風景=タウンスケープ」をモチーフとして、個人的な思い入れが強い街にまつわる物語を描いた、エッセイと油彩画からなる書籍です。町屋、渋谷、麻布など、変貌し続ける東京近郊を舞台に、過去の記憶とリアルタイムのドキュメントが交差する、重層的な作品となりました。またその底部には、油絵を通してつむがれた、私の家族を巡るヒストリーも横たわっています。それらを踏まえたこの展覧会が、混沌とした世の中を眺め歩き、絵と言葉で写し出した現代の市街の風景を見渡せる、小高い丘のような場所になってくれることを願っています。