【OIL by 美術手帖ギャラリー】記憶のなかから生まれる抽象画を描くJuno Mizobuchiの新作個展を5月19日(木)より開催。
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・概要
このたびOIL by 美術手帖ギャラリーでは、Juno Mizobuchi個展「モノミユサン – the intangible landscape -」を開催いたします。Juno Mizobuchiは1992年に生まれ、京都の大学を卒業後、東京での活動を経て、昨年末からは香川県を拠点に制作を続けています。これまでに東京、京都、大阪、香川など国内各地で作品を発表してきました。
大学でイラストレーションを学んだMizobuchiの描き出す絵画は、精緻な筆致と豊かな色彩感覚に彩られ、抽象的でありながらどこか見たことのあるような懐かしさを感じさせます。Mizobuchiの表現の原点にあるのは、彼自身がこれまでに体験してきたあらゆる事象、目に映ったすべてのものです。彼はそれらを描くことで、「言葉を超えた視界に映る万物のイメージが立ち現れる」と語りますが、描かれた絵はむしろ内面化され言葉になる以前の、純粋な記憶を呼び起こします。一見すると、顔や建築物、ときにはゲームの画面のようにも見える抽象画と、見る者自身の内面にある記憶が調和し、鑑賞者に懐かしさとともに新しいイメージを想起させます。
OIL by 美術手帖ギャラリーでの初個展となる本展では、新作を多数発表します。是非この機会にMizobuchiの作品世界をお楽しみください。
・アーティストステートメント
風景画、風景写真、例えば実際に高所から見下ろした俯瞰の風景など。
〈風景〉というものを想像した時にはこのような情景を思い浮かべると思う。
自分の見ている視界は現実であるということを肯定した上で、これまでに得た知識によって視界を理解した時に初めて風景は存在する。
私の絵にモチーフはなく、“色、形、線とそれ以外の空間”で構成されている。
人が風景として認識する前から存在する〈無形の風景〉を私たちが見ることは決して叶わないが、小さな要素により構成された画面は、その風景へとつながっているのではないか。私たちが個別にもつ、言葉を超えた視界に映る万物のイメージが、そこには立ち現れるのではないだろうか。
モノをみる。ということは、自身へ続く道を垣間見る。
私が描いているのはこれまでに見た風景のイメージを摘み取ったものだろう。
風景ではあるが、そのフォーカスの度合いは鑑賞者によるところである。
風景の中にある一つのオブジェクトにフォーカスするのであれば、それはモノになる。
ただ重要なのは、その先に続くのはまた風景であるということだ。
Juno Mizobuchi
・作品販売について
本展出品作品は、会場・アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術⼿帖」にて販売します。
オンライン販売開始|5月20日(金)16:00〜
販売ページ|https://oil.bijutsutecho.com/gallery/733
※オンライン公開は、会場販売開始後となるため、公開時点で売り切れの場合がございます。予めご了承ください。
・プロフィール
Juno Mizobuchi
1992年香川県生まれ。
自作した積み木や木片などの小立体、紙から切り出した形、ドローイングなどを平面状で構成しペインティングを制作する。単純で小さな行為により、現在の自分を感じる作品を制作する。
・展示詳細
Juno Mizobuchi「モノミユサン – the intangible landscape -」
会場|OIL by 美術手帖ギャラリー
会期|2022年5月19日(木)〜6月13日(月) ※会期中無休
開場時間|11:00〜20:00
入場|無料
主催|OIL by 美術手帖
お問い合わせ| oil_gallery@ccc.co.jp
※OIL by 美術手帖の営業時間は館の営業時間に準じます。状況に応じて変更の可能性がございます。最新の情報は渋谷PARCO公式ウェブサイトをご確認ください。 https://shibuya.parco.jp/