【銀座 蔦屋書店】独自の技法を開発し、「出土した玩具」をテーマに作品を制作。陶芸作家・金井悠の作品展「SUB-SUB-TERRANEAN」を2月5日(土)より開催。
運営店舗
銀座 蔦屋書店(東京都中央区GINZA SIX6F)は、陶芸作家、金井悠の作品展「SUB-SUB-TERRANEAN」を店内インフォメーションカウンター前にて、2月5日(土)~2月25日(金)の期間に開催いたします。展示作品は店頭・オンラインにて販売いたします。
・概要
金井悠は独自の手法によって陶芸の可能性を広げ、工芸と美術のカテゴライズにおさまらない作品を制作する、陶芸作家です。
美術大学在学中には、陶芸を学ぶと同時に、パフォーマンスユニット「contact Gonzo」のメンバーとしても活動をしており、身体を激しく接触させるパフォーマンスやインスタレーションを軸に、六本木森美術館やMoMAなど国内外の美術館・劇場等で発表してきました。2014年より独自の活動を開始し、「出土した玩具」をテーマに陶芸表現の可能性を探り続けています。
その実用性によって工芸品と美術品に分けてカテゴライズされることが多い陶芸作品。金井は、独自の技術を試行し、ある時はその二項対立の隙間をつくような、またある時はその範疇をこえるような表現をおこない、「出土した玩具」をテーマに見る者の想像をかき立てるような作品を発表しています。
例えば、金井の代表作「BukuBuku」シリーズは、独自に開発した土を釉薬のように用いており、泡立ったような表面が特徴的で、ひとつひとつ表情のちがう個性的な作品です。釉薬にガスを出す原料を加えた発泡釉は多くの作家が用いますが、金井の作品では土そのものを変質させる技術開発から取り組んでいる点が特徴です。また、このシリーズでは、だるまや招き猫など、縁起物がモチーフとして用いられています。このようなオブジェが広まった時代は、疫病や飢きんが発生し死と隣り合わせでした。そのため、死ぬことは来世への生まれ変わりと考えられ、現世の行いの善悪が来世につながると信じられていました。出土した縁起物が変質し、まるで自ら発熱し溶け出すように見える金井の作品は、生から死へと向かう流れを感じさせます。
2020年9月以来の個展となる本展では、代表的なシリーズ「BukuBuku」をふくむ、新作約30点が展示されます。金井悠が作り出す陶芸の可能性をご体感ください。
特集ページ|https://store.tsite.jp/ginza/blog/art/24595-1308170127.html
・アーティストステートメント
地上(terranean)の下にあるものが地下(subterranean)ならば、地面を境界として逆から見た場合、地下から見た地下はこちら側という事になる。
言うまでもなく地上と地下は表裏一体で、大昔から何周も何周もめぐってきた。
土を使って何かしらを作り、焼くという事は、地球の活動をインスタントに再現する行為、ともいえる。
私は、こちら側から言うところの地球の裏側の奥のほう、どうなっているのか誰も見たことがないものを、勝手に作りたいと思っている。
・プロフィール
金井 悠(かない ゆう)
1984年 兵庫県生まれ
2009年 京都精華大学修士課程陶芸専攻修了
2008-2013年 「contact Gonzo」のメンバーとして活動。身体を激しく接触させるパフォーマンスやインスタレーションを軸に、六本木森美術館やMoMAなど国内外の美術館・劇場等で発表する。
2014年〜 自身の活動を開始。現在は京都を拠点に「出土した玩具」をテーマに制作している。
・作品展詳細
金井悠作品展「SUB-SUB-TERRANEAN」
期間| 2月5日(土)~2月25日(金)
時間|10時30分~21時00分
会場|銀座 蔦屋書店 インフォメーションカウンター前
入場|無料
主催|銀座 蔦屋書店
お問い合わせ|03-3575-7755(営業時間内)/info.ginza@ccc.co.jp
特集ページ|https://store.tsite.jp/ginza/blog/art/24595-1308170127.html
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